エクテンに思うこと。

2003年11月13日

今のエクテン、どうも好きになれない。

もっとも、展開が速いからといって大味なだけではない(大味じゃないとは言いたくない。)のはなんとなくわかるし、その中の攻防は非常に面白いと思う。つまり、プロツアーやグランプリレベルでやる分には面白い世界なのだ。

しかし、自分は日本の地方在住である。

って事は当然ロックもあるし、スタンダードっぽいデッキとか、UG、RDW、その他一昔前のデッキが多数存在する。ってことはだ、《修繕/Tinker(UL)》やらゴブバンテージのみに勝てるメタデッキを作った時点で負けは確定。
仮に当たって勝ったとしても俺1-3、相手3-1とか、勝負に勝って試合に負けるようなそんな感じが想像できる。
理想はどんな相手にも勝つデッキを創造することなんだけど、そんなデッキがあるならもう作られてるんだろうな。
まぁ、今の話は極端すぎたけど。

昔、似た様なシチュエーションがあった。
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon(JUD)》-《Animate Dead》が使える1ヶ月。
あのときのエクテンで《剣を鋤に》《Force of Will》《翻弄する魔道士/Meddling Mage(PS)》を4枚づつ入れたソリューションを組んだ事があって、《停滞》に負けた苦い過去があったり。いや、そんなに苦くはないけど。

コンボデッキが嫌いな理由のもう一つが、自分がアドバンテージをマジックから学んだからじゃないかなと思う。
アドバンテージの概念って応用できて、今まで気が付かなかったようなことにも有利不利が存在する、もしくはさせることができるってのが面白い。
例えば、赤い相手の手札が1枚のときにそれが何点のダメージと計算するのか。平均値である3点くらいと見て今後の行動を取るか、最大である《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ONS)》と見て行動するかで、自分の行動が大幅に違う。
それはカード自体のアドバンテージのほかに知識や経験のアドバンテージだったりするわけでしょ?
そして、そういうのが自分が一番マジックの面白いところだと思っているわけなのよ。

そういうのって他のゲームにも応用ができるじゃない。何日か前の麻雀の話とか。自分のサークル作成のSARA(http://www5b.biglobe.ne.jp/~think/WheelofFortune/sara.html)とか。

ミラディンが登場してカード1枚のアドバンテージが騒がれている昨今、それを無視したコンボデッキってのに飢えているのはわかる。
わかるけど、自分はそれでも、「限られた資源をいかに使うか」ってところにマジックの面白さを求めたい。

もっとも、「限られた資源」を極限まで使うとコンボデッキになるんだけどね。